ソフトウエアエージェントを用いた監視設定 – Windows

ここでは、Pandora FMS のソフトウエアエージェントを用いた各種監視設定方法の例を示します。Windows におけるソフトウエアエージェントの設定ファイルは、C:\Program Files\pandora_agent\pandora_agent.conf にあります。pandora_agent.conf を書き換えたあとは、”サービス” から “Pandora FMS agent” を再起動して設定を反映させます。

なお、以下の説明は、Pandora FMS コンソール上に監視・収集データが表示されるようにするまでのものです。収集データに対してしきい値などを設定し、アラートを上げる設定については、障害検知・復旧メール通知設定のページを参照してください。

また、このページで紹介している設定では、Windows から Pandora FMS サーバへのデータ送信に Shift_JIS エンコーディングの利用を想定しています。そのため、Pandora FMS サーバにて、あらかじめ Shift_JIS エンコーディングのデータを受け取れるようにする設定を行っておいてください。

IISなどのサービス存在監視

Pandora FMS には、Windows のサービスが存在するかを監視することを目的としたモジュールの定義方法がありますので、それを用います。モジュール定義ブロック内で module_service にて監視したいサービス名を指定します。以下は、IIS のサービスを監視する例です。表示名ではなく、サービス名を指定することに注意してください。

module_begin
module_name IIS状態
module_type generic_proc
module_service W3SVC
module_description IISサービスが稼働中かどうか
module_end

モジュールの設定詳細については、Pandora FMS の公式ドキュメントの中の “ソフトウエアエージェントを使ったモニタリング” を参照してください。

ディスク使用率監視

デフォルトプラグインの利用

Pandora FMS のデフォルトのプラグインとして、df_percent_used.vbs が用意されています。エージェントプラグインとして読み込むことにより全ディスクの利用量を監視することができます。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\df_percent_used.vbs”

監視プラグインライブラリで公開しているプラグインの利用

監視プラグインライブラリエージェントプラグインで、公開している Windows 用の “ディスク使用率取得” プラグインを利用する方法もあります。存在する全ドライブの容量、空き容量、使用量、空き率、使用率を表すモジュールを自動的に作成します。pandora_agent.conf に以下の設定を追加するだけです。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\disk_usage.vbs”

この設定を行ったエージェントで自動的に生成されたモジュールの画面例を以下に示します。

CPU使用率の監視

標準の手法

Pandora FMS には pandora_agent 自身で Windows の WMI クエリを発行してさまざまな情報を取得する機能があります。それを用いて CPU 使用率の情報を取得します。

# CPU Load using WMI
module_begin
module_name CPU Load
module_type generic_data
module_wmiquery SELECT LoadPercentage FROM Win32_Processor
module_wmicolumn LoadPercentage
module_max 100
module_min 0
module_description User CPU Usage (%)
module_min_warning 70
module_max_warning 90
module_min_critical 91
module_max_critical 100
module_unit %
module_group System
module_end

モジュールの設定詳細については、Pandora FMS の公式ドキュメントの中の “ソフトウエアエージェントを使ったモニタリング” を参照してください。

監視プラグインライブラリで公開しているプラグインの利用

監視プラグインライブラリエージェントプラグインで、公開している Windows 用の “CPU使用率取得” プラグインを利用する方法もあります。全CPUおよびCPUコアごとの以下の情報を取得するモジュールを自動的に作成します。

  • idle
  • interrupt
  • privileged
  • processor
  • user

設定は、pandora_agent.conf に以下を追加するだけです。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\CPU_ProcessorTime.vbs”

この設定を行ったエージェントで自動的に生成されたモジュールの画面例を以下に示します。(2コアCPUの例)

ネットワークトラフィックの監視

デフォルトプラグインの利用

Pandora FMS のデフォルトのプラグインとして、network.vbs が用意されています。エージェントプラグインとして読み込むことによりネットワークトラフィックを監視することができます。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\network.vbs”

監視プラグインライブラリで公開しているプラグインの利用

監視プラグインライブラリエージェントプラグインで、公開している Windows 用の “ネットワークI/Fトラフィック取得” プラグインを利用する方法もあります。全ネットワークI/Fの以下の情報を取得するモジュールを自動的に作成します。

  • 受信エラーパケット数
  • 受信トラフィック
  • 送信エラーパケット数
  • 送信トラフィック

設定は、pandora_agent.conf に以下を追加するだけです。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\network_performance.vbs”

この設定を行ったエージェントで自動的に生成されたモジュールの画面例を以下に示します。

メモリ使用率の監視

デフォルトプラグインの利用

Pandora FMS のデフォルトのプラグインとして、mem_percent_used.vbs が用意されています。エージェントプラグインとして読み込むことによりメモリの使用率を監視することができます。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\mem_percent_used.vbs”

監視プラグインライブラリで公開しているプラグインの利用

監視プラグインライブラリエージェントプラグインで、公開している Windows 用の “メモリ使用率取得” プラグインを利用する方法もあります。メモリに関する以下の情報を取得するモジュールを自動的に作成します。

  • メモリページフォルト
  • メモリ使用量
    • cache
    • committed
    • pool_nonpage
    • pool_page
  • メモリ容量(commit_limit)
  • メモリ空き容量

設定は、pandora_agent.conf に以下を追加するだけです。

module_plugin cscript.exe //B “%ProgramFiles%\Pandora_Agent\util\memory_performance.vbs”

この設定を行ったエージェントで自動的に生成されたモジュールの画面例を以下に示します。