Ubuntu 20.04.x LTS へのインストール

はじめに

ここでは、Ubuntu 20.04.x に Pandora FMS 7.0NG 750 以上をインストールする手順を説明します。文章中に Pandora FMS のバージョンを 7xx と表記している部分がいくつかありますが、750 以上の最新のバージョンに読み替えてください。

Pandora FMS のインストールは、次の順番で実施します。

  1. MySQL データベースのインストール
  2. pandora_console のインストール
  3. pandora_server のインストール

以下に具体的な手順を示します。

MySQL データベースのインストール・設定・起動

Pandora FMS で利用できるデータベースは、MySQL 5.7 以上(MySQL互換DBを含む)です。ここでは、Ubuntu 20.04.x の標準である MySQL 8 をインストールします。

標準パッケージを利用しますので、apt コマンドで次の通りインストールします。

# apt install mysql-server

/etc/mysql/mysql.conf.d/mysql.cnf に以下の設定を行います。

default-character-set=utf8

/etc/mysql/mysql.conf.d/mysqld.cnf に以下の設定を追加します。

[mysqld] に以下を追加
character-set-server=utf8
skip-character-set-client-handshake
innodb_file_per_table
sql_mode=''

上記以外のパラメータも必要に応じて調整します。

設定を行ったら、以下のコマンドで mysqld を起動します。

# systemctl restart mysql.service

mysql コマンドで mysql サーバへ接続し、いいかの SQL にて MySQL の root ユーザのパスワードを設定します。

mysql> ALTER USER 'root'@'localhost' IDENTIFIED WITH mysql_native_password BY 'xxxxxxxx';

pandora_console のインストール

MySQL データベースのインストールが完了したら、次は、pandora_console のインストールを行います。

apache2 のインストール

pandora_console は Web アプリのため、まずはWebサーバの apache2 パッケージを次のようにインストールします。

# apt install apache2

インストール後、自動起動されます。apache2 の設定は特に必要ありません。インストール後のデフォルトの状態で問題ありません。

pandora_console のインストール

Pandora FMS コンソールのパッケージとして deb パッケージも用意されていますが、古いバージョンの Ubuntu に合わせて作られているため、Ubuntu 20.04.x では利用できません。そこで、ソース(Tarball)を利用して、Ubuntu 20.04.x 用の deb パッケージを作成してインストールします。

まずは、ダウンロードページ の “Sourceforge ダウンロード” → “Files” → “Pandora FMS 7.0NG” → “7xx” → “Tarball” から、以下のアーカイブを入手します。

pandorafms_console-7.0NG.7xx.tar.gz

適当なディレクトリ(以下の例では /tmp)に展開します。

# cd /tmp
# tar zxvf pandorafms_console-7.0NG.7xx.tar.gz

次のように、pandora_console/DEDBIAN/control を編集します。

# cd pandora_console/DEBIAN
# vi control

control の中で、php-gettext と書かれている部分を php-mbstring に置き換えます。その後、次のコマンドで、deb パッケージを作成します。

# bash ./make_deb_package.sh

/tmp/pandora_console 以下に次のような名前の deb パッケージができます。

pandorafms.console_7.0NG.75x-xxxxxx.deb

これを、次のようにインストールします。

# apt install ./pandorafms.console_7.0NG.75x-xxxxxx.deb

上記コマンドを実行することにより、依存ファイルも一通りインストールされます。

初期DB設定

pandora_console のインストールができたら、ここで Pandora FMS の初期 DB を設定します。それにはコンソールへブラウザでアクセスします。アクセスURLは次の通りです。

http://{インストールしたサーバのIP}/pandora_console/

次のような画面が表示されるので、順番に進めていきます。

ステップ1

“Checking if ./include is writable” が緑になっていることを確認し、”Next” をクリックします。

ステップ2

GPL2ライセンスに合意して、”Yes, Iaccept License terms” をクリックします。

ステップ3

全ての依存ソフトが緑になっていることを確認して “Next” をクリックします。もし赤で表示されているものがあれば、該当パッケージのインストールができているか確認します。

ステップ4

“DB Password for this user” に MySQL の root ユーザのパスワードを入力し、”Next” をクリックします。

ステップ5

“Established privileges for user pandora. A new random password has been generated: ” に表示されているパスワードをメモしてから “Next” をクリックします。

ステップ6

以上で、初期の Pandora FMS DB の設定が完了です。”Yes, rename the file” をクリックすると、Pandora FMS のログイン画面に推移します。

pandora_server のインストール

pandora_console のインストールまで終わったら、最後は pandora_server のインストールです。

wmic のインストール

Windows に対して WMI を使った監視を行う場合は、wmic コマンドをインストールする必要があります。しかし、Ubuntu では wmic コマンドのパッケージはデフォルトでは提供されていません。Pandora FMS のダウンロードサイトで deb パッケージが用意されていますが、これは古い Ubuntu/Debian 用で Ubuntu 20.04.x で利用することができません。そこで、ソースからコンパイルして wmic コマンドのバイナリを作ります。

まずは、wmic のコンパイルに必要なパッケージをインストールします。

# apt install autoconf make gcc libdatetime-perl build-essential g++ python-dev

次に、wmic のソースを次のようにダウンロードします。この例では、/tmp 以下に wget コマンドを用いてダウンロードしています。

# cd /tmp
# wget http://www.opsview.com/sites/default/files/wmi-1.3.16.tar_.bz2

ダウンロードしたら、次のようにソースを展開し、Samba/source/pidl/pidl の583行目を削除します。

# tar xvf wmi-1.3.16.tar_.bz2
# cd wmi-1.3.16
# vi Samba/source/pidl/pidl
← 583行目を削除

上記調整が完了したら、次のようにコンパイルします。

# sh -c "ulimit -n 100000 && export ZENHOME=/usr && make \"CPP=gcc -E -ffreestanding\" "

できたバイナリを /usr/bin へコピーします。

# cp Samba/source/bin/wmic /usr/bin

その他依存ファイル(nfdump)のインストール

wmic 以外にも必要に応じてインストールしておいた方が良いパッケージとして nfdump があります。netflow 機能を使いたい場合は、以下のパッケージを apt install にてインストールします。

nfdump

pandora_server パッケージのインストール

ダウンロードページ の “Sourceforge” → “Files” → “Pandora FMS 7.0NG” → “7xx” → “Debian_Ubuntu” から、以下のパッケージを入手します。

pandorafms.server_7.0NG.7xx.deb

次のようにインストールします。

# apt install pandorafms.server_7.0NG.7xx.deb

pandora_server.conf の調整

/etc/pandora/pandora_server.conf の内の以下を修正します。xxxxxxxxの部分には、初期DB設定のステップ5で表示されたパスワードを設定します。

dbpass xxxxxxxx

Pandora FMS サーバプロセスの起動

設定が完了したら、pandora_server および tentacle_server プロセスを起動します。

# systemctl start pandora_server start
# systemctl start tentacle_server start

また、サーバ再起動時に自動起動するように設定をしておきます。

# systemctl enable pandora_server start
# systemctl enable tentacle_server start

以上で Pandora FMS サーバの Ubuntu 20.04.x への一通りのインストールは完了です。

初回ログインと設定

http://{インストールしたサーバのIP}/pandora_console/ へアクセスし、Pandora FMS コンソールへログインします。初期ユーザ・パスワードは、admin / pandora です。

ログインすると、言語ほかの設定画面が表示されるので、日本語環境であれば次のよう設定します。アラート受信メールアドレスは任意のメールアドレスを入力します。

次に、Pandora FMS コンソールの自動更新をするかどうか聞かれます。好きな方を選択します。

以上で、初回のみ表示される画面での設定は完了です。

あとは、Pandora FMS コンソールから色々と設定してみてください。