はじめに
RHEL 9 系へのインストールは、公式ドキュメントのオンラインインストールに従って行えば簡単に行うことができます。
ただし、バージョン 777LTS より Enterprise 版が小規模環境では無償 (ただしユーザ登録が必要) で利用できることになったことに伴い、公式ドキュメントは Enterprise 版を前提とした手順となっています。それに伴い、オープンソース版の詳細手順は記載されなくなりました。そのため、ここではオープンソース版かつ日本の環境に合わせたインストール方法について説明します。
オンラインインストール
オープンソース版のインストールに関して公式ドキュメントから記載がなくなりましたが、これまで同様にオープンソース版もオンラインインストールすることができます。
簡単なインストール方法はダウンロードページに記載がありますが、これをそのまま実行すると、OS のタイムゾーン設定が ‘Europe/Madrid’ になってしまうため、日本語環境では次のように実施する必要があります。
env TZ='Asia/Tokyo' sh -c "$(curl -fSsL https://raw.githubusercontent.com/pandorafms/pandorafms/develop/extras/deploy-scripts/pandora_deploy_community_el9_gh.sh)"
TZ 環境変数に ‘Asia/Tokyo’ を設定した状態で実行します。これでしばらく待つとタイムゾーンが日本になった状態でインストールが完了します。なお、タイムゾーン以外にもオプション設定が可能ですが、それについては公式ドキュメントのカスタムパラメータに記載されている説明の通りですので、そちらを参照してください。
初回ログインと設定
http://{インストールしたサーバのIP}/ へアクセスし、Pandora FMS コンソールへログインします。初期ユーザ・パスワードは、admin / pandora です。
ログインすると、以下のウインドウが表示されますが、必要なら確認して右上の × をクリックしてウインドウを閉じます。
言語ほかの設定ウインドウが表示されるので、日本語環境であれば次のよう設定します。アラート受信メールアドレスは任意のメールアドレスを入力します。
以上で、初回のみ表示される画面での設定は完了です。
あとは、Pandora FMS コンソールから色々と設定してみてください。