Windows版エージェントバイナリの独自コンパイル

Windows 版の Pandora FMS ソフトウエアエージェントは、通常インストーラと共にバイナリで提供されています。ただ、オープンソースとしてソースコードも公開されていますので、ソースをカスタマイズしコンパイルして独自のエージェント本体のバイナリ (PandoraAgent.exe) を作りたいと思われている方もいるかと思います。

Windows 版の Pandora FMS ソフトウエアエージェントの本体のバイナリは、Linux 環境でクロスコンパイルすることにより生成します(それを前提としたソースになっています)。しかし、クロスコンパイル環境を構築するのは簡単ではありません。

そこで、クロスコンパイル環境を苦労して用意せずとも簡単にコンパイルができる Docker イメージを、本サイトの管理人が独自公開しています。これを用いると、Windows版 Pandora FMS エージェントのバイナリを次の手順で生成できます。

  1. Pandora FMS ソフトウエアエージェントのソースを https://github.com/pandorafms/pandorafms から取得
    例) git clone https://github.com/pandorafms/pandorafms.git
  2. pandora_agents/win32 ディレクトリを次のように指定(-v オプションで、win32 ディレクトリをコンテナの /win32 にマウントする指定)して docker コマンドを実行
    例) docker run --rm -v <ソースを展開したディレクトリ>/pandora_agent/win32:/win32 jsatoh/pandora-winagent-cross-compile:latest
  3. win32 ディレクトリ内に PandoraAgent.exe が生成されます。

非常に簡単ですので、PandoraAgent.exe を独自にコンパイルしたいと思っている方はお試しください。なお、生成されるバイナリは、64bit 版の Windows 用です。32bit 版のバイナリは生成できません。

また、上記 Docker イメージを生成するための Dockerfile および関連ファイルも以下で公開しています。

https://github.com/jsatoh/pandora-winagent-cross-compile