このサイトは、オープンソースの統合監視ツールである Pandora FMS の日本語コミュニティサイトです。ここでは、
- 日本における Pandora FMS の普及
- Pandora FMS 開発に関して日本から本家へのフィードバックをしやすくする
ことを目的として、Pandora FMS に関する各種情報提供および、情報共有の場を提供しています。
このサイトは、日本独自のサイトではありますが、ここでの成果のうち本家への取り込みが可能なものについては積極的に本家パッケージに反映させる活動をしていきます。
Pandora FMS とは
Pandora FMS は、ネットワーク機器やサーバに対するオープンソースの統合監視ツールです。 SNMPを使った監視はもちろん、TCPポートへの接続や、Windows サーバに対する WMI を使った監視、エージェントソフトを利用した監視も可能です。監視ツールというと、日本では nagios や ZABBIX 等が有名であり、Pandora FMS はマイナーな存在かもしれませんが、ユーザインタフェースの分かりやすさや負荷分散や冗長化の機能を標準で搭載しているなど機能面で非常に優れています。
開発元はスペインですが、2010年3月以降日本語化作業が非常に進んでおり、バージョン 3.1 以降では完全に日本語対応(というかマルチバイト文字を考慮した国際対応)となっています。公式ドキュメントに関しても、英語・スペイン語と合わせて日本語についても新バージョンリリースとほぼ同時リリースされています。日本語環境において何ら問題の無い日本人にとっても使い勝手の良い監視ツールの一つとなっています。 既存の監視システムのリプレースや監視システムの新規導入時には、比較検討いただくと良いでしょう。
パッケージは以下にて配布しています。日々開発が続いており現在の最新バージョンは7.0となっています。マイナーリリース(RRR)は、ほぼ一ヵ月に一度のペースで行われています。また、数か月に一度安定版(LTS)がリリースされ、LTS版はクリティカルな不具合修正のみが行われます。
- 本家 Web サイトのコミュニティページ(日本語): https://pandorafms.com/ja/community/
また、開発は Github で行われています。
Pandora FMS モバイルコンソール(タブレット、スマートフォン) (Ver. 7.0)
Pandora FMS には、次のような特徴があります。
- 直感的なユーザインタフェース(すべての操作をウェブコンソールで実施可能)
- 専用エージェント (Linux, Windows) による、モニタ対象システム自体でのデータ収集
- 専用エージェントを使わない、snmp やその他スクリプト等でのエージェントレスの監視も可能
- アラートのメール通知や、障害検知時に任意のコマンドの実行を定義できる柔軟なアクション設定
- リアルタイムでのレポートとグラフ生成
- 承諾機能を持った、イベント管理機能
- インシデント管理機能を標準搭載
- ユーザ管理機能(監視設定変更可能ユーザや、参照のみのユーザ等、権限の違うユーザを作成可能)
- Googleマップやオープンストリートマップと連携する GIS マップ機能
- ウェブコンソール (オンラインヘルプ含む) の完全日本語対応 (監視対象ノードの説明や、アラートの定義など、すべての場面において日本語の入力が可能)
- Netflow を使ったネットワーク統計情報収集
- モバイルデバイス(スマートフォン、タブレット)対応コンソール
- 冗長化、負荷分散が可能な設計